空き家改修の次なるステップへ~江戸時代の町家を一組限定宿に~ 

皆さま、こんにちは。よーそろ代表の井上です。
長らくブログ更新してなくてすみません。。

築103年を超える大正時代の旧越智医院をゲストハウス(旅籠屋醫)として改修しオープンさせたのは今年の3/28。
こちらの右往左往した報告もしたいのですが、また後ほどじっくりするとして・・・。
この度は8月から片付けはじめ、今浄化槽埋め込み、絶賛改装中の江戸時代の町家“新豊(しんとよ)”を引き継いだこと、宿にすると決めた経緯について書いていきたいと思います。

昨年末、私の御手洗での事業づくり第1号である船宿cafe若長の近くに家を持つ御手洗の方から突然連絡があり、
「おい井上君、あそこの物件どんなか??どうにかせんか?」と。
聞くと、その方が昔(約40年前)住んでおられた海沿いの物件。平成三年の台風後に屋根と壁だけは修繕したが、内装や荷物はそのままで今後も帰る予定も活用する見込みもなくどうしようかと親戚の所有者が悩んでいるとのこと。
海沿いの一等地で家の構えがとても立派な物件で、気になっていたところでした。

「お前がやってくれるのが一番ええ!話しちゃるけぇやってくれ! んで、いくらだったら出せる?」と。
「う~ん、、確かに手掛けてみたい物件です。空き家であるのはもったいないし。。。銀行が貸してくれればこのくらいならいけますかね~。。う~ん。。」と私。(→まだ中も、状態も見ていないので何とも言えない感じ。)
「よし、わしが話しちゃるけぇ、ちょっと待っとけ!わしに任せとけ!」と。

「オッケイじゃ!来週ここに来るいいよるけぇ話詰めんさい!」…「は、はい。。」(私)
とその方の勢いに押され(その方は広島に近い場所で事業を起こされ、その地域のパイオニアとして今もご活躍の社長さん。私の活動を見ていてくださりいつも応援してくれる方なのです。)一週間後の話し合いが決まってしまった。

所有者さんもとてもいい方で、その家にまつわるお話を色々聞かせてくださいました。
その家は元々旅館を営んでいたこと、屋号は「新豊(しんとよ)」であること。どうして新豊という屋号なのか。そしてその屋号を残していってほしい事など。

私のやってきたこと、これから実現したいこともお話し、ぜひお願いしたいということに。
私も腹を決め、銀行から融資を受けれたらという条件でしたが、あれよあれよのうちに私が引き継ぐことになりました。

今まで手掛けてきた空き家・古民家5棟は、ほぼDIY。
時間と共に、また提供するサービスやお客さんのニーズによって変わるものであり、常に完成形はないものと考えているので(私の持論)不具合あれば即変更、即改善という形で各店舗を造ってきました。
しかし今回はいつもの改装だけでなく、大きな借り入れ金額が最初にオンされ、マイナスからの事業組み立てをせねばならず。しかも浄化槽のお風呂もなく。。

そのような状況でしたが、しっかりとした存在感ある物件に加え、船宿cafe若長の2階から見る風景以上かもしれない多島美がめいっぱい広がる素晴らしい風景を持っていること、御手洗での宿へのニーズと事業の可能性、私と同い年の建築家、鍵山さんとの出会いもあり、もう行くしかないと(笑)

鍵山さんは、よーそろの役員でありデザイナーである小林さんの旧職場の教え子で、東広島市出身、現在は大阪で活躍する建築家。
面白い建築家がいると紹介を受け、御手洗ミュージアム構想実行委員会の専門家として建築と街全体のバランスを考えたアドバイスを依頼し関わってもらったのが彼との出会いでした。

御手洗初のゲストハウス、旅籠屋醫の改装でも多くのアドバイスを頂きました。エイヤーで、つい粗くやってしまう私達の悪いところ(それでやり直すこともしばしば(笑))をより客観的にアドバイスしてくれました。また、新しいものをつくるのではなく、ここにしかないものをどう活かし、表現の中で伝え残していくか、私達の思いをしっかりと汲み取って提案してくれる素晴らしい建築家でした。

<建築家、鍵山昌信氏:  ア・ティエス環境+建築設計事務所

もちろん、今までにない大がかりな改装がゆえに構造的な問題や旅館業法をクリアするのにも建築家の力は必要でしたが、それ以上に私が組んでみたいと思わせる素晴らしい感性の持ち主だったことが、ここを手掛けたいと、いいものに手掛けることができると決断した大きな理由でした。

今までのDIYも当然行いつつ(予算の関係上・・)、新しいリノベーション、挑戦が始まりました。
あるものを剥がして、掘って、そこからお客さんのニーズに合うものにするため、当然設計通りにはいかず、トラブルは続きます。
それらをどうやって乗り切るか、そのマイナス面であるはずの予想外をどう楽しみ、どうプラスに変えていくか。今までやってきたノウハウをつぎ込み、関わってくれる沢山の仲間たちと共に、どうつくっていくか。
ここはほんと素晴らしい場所になりそうです。

この建物を今に残して下さった先人の方々、元所有者の方、応援してくださる全ての方へ。
どうぞご期待くださいまし!!

オープン予定は来年の2月。
じっくりつくって参ります。
また経過などもご報告しますので、どうぞお楽しみに~♪

ゲストハウス「醫(くすし)」改装中

こんにちは。ゆみです。
ただ今絶賛改装中でございますよ~!!

御手洗のシンボル的建造物「越智医院跡」のゲストハウス化計画。
あの薄青の鎧張りの外壁が特徴的な建物をゲストハウスとしてオープンします。

越智医院外観
脇屋邸の隣の建物です。

オープン日は3月28日です。

改装工事もいよいよ大詰めです。

弊社代表含め、たくさんの方々に手伝って頂きながら改装工事をすすめています。

 

 

 

 

 

 

それでこのプロジェクトのご支援を皆様にお願いしているところです。
詳細はこちら・・・キャンプファイヤーにてクラウドファンディングに応募しています。

キャンプファイヤー

多くの方に親しまれるこの建物を残し活かすためにも、ぜひご支援をよろしくお願いします。

よーそろクルーツアー「江戸末期の廻船問屋、鞆田邸見学ツアー」

皆さま、こんにちは。
よーそろ代表の井上です。

先週7月10日(日)、ディープな御手洗を体験し味わう、よーそろクルーで鞆田邸見学ツアーに行って参りました。
鞆田邸は江戸末期~明治初期に建てられ廻船問屋で、ピッカピッカのたたき土間が迎えてくれる立派な町家。
御手洗では当時、御手洗相場といわれるような米相場が立ち、多くの物資が北前船によってやり取りされ、人口もこの小さな町で1500人を越えていたといわれています。
その時代に造られた千砂子の大波止や埋め立てでできた多くの土地から想像するに当時の廻船問屋の商いはものすごい勢いだったのでしょう。
傷みの激しかった今の鞆田邸を手直しし暮らしていらっしゃる家主の鞆田さんは、とても上品で明るく、お話も楽しいご婦人です。

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ここのお屋敷、「えっ!どこまでがお家なの?」と思うほど縦に長く、大きなお庭にそれを囲むように建物が。そしてお庭の中にも蔵があります。
そう、商売の街御手洗は税金対策の為間口は狭く、外観からは一見質素な作りに見えますが、実は家の中にその当時の繁栄ぶりを残す貴重なものが隠されているのです。

今も暮らしていらっしゃるので、大きく一般にオープンはできず、今回よーそろクルーの皆さんにその御手洗が誇る歴史ある建物を味わって頂きました。
コウモリの切り抜きがしてある欄間や細工、船大工がその場所でつくった箪笥、襖に隠れた階段、小作人が逃げ出さないようにつくったと思われる階段上の木の扉など、鞆田さんのスペシャルガイド付きの見学ツアー。
びっくりするような大きさの梁と桁。江戸時代にこれどうやって持ち上げて、このどでかい木のうねりを計算してどのように家を組んでいったのか、どれだけの人がどれだけの時間をかけて造り上げたのか、想像が大きく膨らみます。

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一軒のお宅を見るのに2時間も!
蔵の中や数々のお宝をみせて頂きました。
やはり何よりも、「鞆田さんが一番のお宝よね」と鞆田さんの魅力に引き込まれるよーそろクルー。

「こんな家…新しく創ろうったって創れないもの。お金じゃ買えないもの~。」と楽しそうに語ってくれる鞆田さん。
この街が紡いできた歴史、時間を後世に伝えるべく手を入れ、残してくださっている鞆田さんのこの街を愛するお気持ちに触れる度に私も胸が熱くなります。
本当にありがたいです。

御手洗の人が大切にしてきたものをまずはよく知り、よく学び、この街に残る独特な文化を伝え残していける一人になれれば。
これから世界の中で生きていく私達が日本人として世の中に訴えることのできる大切な何かがここにはあるような気がして。

まだまだ御手洗には面白い貴重なものが眠っています。
皆さま、ご一緒に冒険を!
よ~そろ~(^^)/ 

宇津神社神衣祭(かんみぞ)

Yumiです。
5月8日午前2時 大崎下島大長の宇津神社で神様の衣替えの儀式「神衣祭」が行われました。
よーそろメンバーも所属する「御手洗雅楽会」がその際にBGMとして越天楽を演奏しました。
御手洗雅楽会

この神事はずっとずっとこの地域に伝えられてた伝統ある行事です。
その行事に参加できるのはとても栄誉な事だと思います。貴重な経験です。

御手洗雅楽会も代替わりをし、若いメンバーで一生懸命練習をしているところ、
これからまだまだレパートリーを増やして活発に活動していきたいと思っています。

ちなみに私は、「笙」という楽器を担当(^◇^)
雅楽と言えばこれだよね~って楽器です。
笙を吹く