自分のビジネスをつくるとしたら

皆さんこんにちは。よーそろの井上明です。

3月1日(日)から”よーそろ商い塾”をはじめますが、以前の投稿で商い塾をはじめる3つの理由について書きました。

➀世の中にビジネス(商い)マインドをもつ個人・事業者を増やしたい
➁御手洗のまだまだ埋もれた魅力、資源を発掘する人材がほしい
➂私自身がやってきたことの見つめ直し、気づきを得るため

前回は➀のことについて書きました。私が望まなくてもその方向に進んでいくように思います。ただやるかやらないか、これからは動く人と動かない人、主体的に考える人とそうでない人が遭遇するチャンスの差は益々広がっていくことでしょう。

今回は➁と➂について触れていきたいと思いますが、タイトルに書いた「自分のビジネスをつくるとしたら」を考える上で、ニーズのある場所でこそより低リスクな挑戦ができると言えます。➁➂もまさに私たちのニーズ。

GUESTHOUSE醫 壁をはがす作業

自分のビジネスをつくるとしたら・・・

「自分で何かしたいんだけど本当に何がしたいのかわからない、何が向いているかわからない」

そんな声をよく聞きます。

正直、私もわかりません。

ただ目の前にある面白そうなこと、やってみようと思うことをやります。何かなんてわかりません。ただ、それをすることによりどう成りたいのか、何を残したいのかはあります。そのためにやると決めました。

ビジネス、商いは目的ではなく、手段

目的でなく手段。だから実は何でもいいんじゃないんでしょうかと私は思っています。もちろん今会社に属していて窮屈さを感じている人も、もっとその場所で自分の力は発揮できると思いますし、目指す自分になれると思います。ただ環境を、目線を変えたい。

もしワクワクすることがあればとりあえずやってみることをお勧めします。

私も7年勤めていた建材メーカーの営業マンをそんな思いで辞めましたが、今思えば居ながらにしてもできたことは山のようにあったと振り返ります。もちろん全く後悔はしていませんが。

リスクを大きく取らずとも違う環境に身を置き目線を変えることはできます。そして地方こそそのような環境に最も適していると私は思っています。

そして停滞気味のところではなく、これから昇っていくところがベスト。やっぱり御手洗でしょう!(笑)

御手洗は江戸時代今の10倍近い人口であり、瀬戸内海でも一二を争う物資が集まる商売の町でした。昭和になっても多くの家が屋号を持ちお店を営み、映画館や銭湯も2つ、裁判所、登記所までこの小さな町にあったんです。それが極限にまで減りました。そう、これ以上下がらないから昇るしかないんです(笑)

よーそろ商い塾では、課題をビジネスに変えるローカルビジネス、自分の商い・ビジネスを持つということにフォーカスした学びの場をつくっていきたいと思っているのですが、実践編もやっていきたいと考えています。議論の中で、出来そうなことについてどんどん提案もしていきます。学んだことあれば御手洗以外の活動したい場所でどしどし実践してみてください。

私の思う課題、ニーズについて

私は今まで仲間と共に大崎下島御手洗地区で7つの空き家を改修し小さいながらも30個ほどの事業やプロジェクトをつくって参りました。

しかしながら様々な理由で終えたもの、ストップしているものもあります。天候や世の中のニュースによる心理的冷え込みなど色々な要因で浮き沈みする水もののような観光事業にチャレンジしているので、少ないスタッフ人数でお客さんの少ないときをどうしのぎ、多い時に販売機会を失わぬよういかに踏み込むか、効率も図りながら運営するやり方でやってきました。

やはり課題は”人”。資源はあり、販売チャネルはあり、仕組みもつくったのですが人がいない為優先順位的にストップしているものがあります。

シーカヤックやフライド豆腐屋、自転車タクシーなどもそうです。

また昨年からシェアハウス”港町長屋染初(そめはつ)”内で稼働させている菓子製造、食品製造の加工場でつくる商品やCNC(図案をデータ化し、木材を切り抜いたり彫ったりする工作機械)を置いているDIYルームでの、家具、インテリア、雑貨などのものづくり事業もこれから広げていきたいと思っています。

御手洗という文化、歴史、柑橘などここにあるものを活かし、その人にしかできない事業づくりをどしどし進めていきたいと思っています。

強みを活かし、弱みを補い合うチームの中で

一人ではじめるのは大変かもしれません。私たちはチームとして事業づくりにチャレンジしており、まちとのパイプ役、WEB担当、デザイナー、各店主が持っているノウハウや技術などの強みを活かし弱みを補い合い、事業磨きとそれぞれの成長に繋げようと奮闘しております。

道具も場所もあるのでゼロからはじめるよりも圧倒的にはじめやすいと言えます。二拠点居住するシェアハウス(光熱費込み26,000円/月)も空きが出たので週末起業、ものづくり拠点としても使えるかもしれません。(これに関しては早いもの勝ちですが)

私たちが持っていない強みを持っている人ほど、相互に作用し自己の成長と全体としての成長、結果としてまちの魅力アップに繋がります。

それはある程度の技術と経験をもっていないといけないのでは?と思われるかもしれませんが決してそうではありません。

どちらかというと素人がいいんです。情報は山のように転がっています。どのようなものがお客さんを喜ばせるんだろうという探究心とそれに合わせられる柔軟性があれば。なのでむしろ素人の方がいい。究極の素人募集中!

かく言う私も今がどうだということは置いておいて、カフェもしたことはありませんでしたし、鍋焼きうどん屋もゲストハウスもしたことはありませんでした。持っているのは、やりながら変えていける柔軟性とアップデートしながらいいものをつくっていくという覚悟だけ。2名で1泊8万円以上する一組限定宿もはじめること実はすごく怖かったんです。でもここにある歴史ある建物、2階からの風景、まちの雰囲気は特別なものであり、素晴らしい料理人がいる。きっとまた来たくなる価値をつくれると、つくっていくと決めました。

一組限定宿、閑月庵新豊。大き目のソファーから絵画を見るように目の前に広がる多島美から朝陽や満月を望むことができる。

まだまだ成長していかなくてはいけません。

そのために前向きで志ある皆さんと多くの気づきを得たいと思っています。

共に学びましょう!

よーそろ商い塾