よーそろ商い塾はじめます。

皆さまこんにちは。よーそろの井上明です。
3月1日から御手洗で”よーそろ商い塾”はじめます!

”よーそろ商い塾”イベントページ

「商い(あきない)」の語源は所説あるようですが米などの農産物や織物などの交換が秋に行われたので「秋なふ」「秋なう」・・「商う」になったといわれています。元々はお互いに足りないものを補い合う物々交換であり、どちらかが上とか下とかではなく、お互いに喜びを交換する行為であると言えます。

商い塾をはじめる3つの理由

この度なぜ商い塾をスタートするのか。理由は3つあります。
➀世の中にビジネス(商い)マインドをもつ個人・事業者を増やしたい
➁御手洗のまだまだ埋もれた魅力、資源を発掘する人材がほしい
➂私自身がやってきたことの見つめ直し、気づきを得るため

今回は➀に関して書いていきたいと思います。
先に書いたように商うことは良き感謝の交換をするものであることを伝えていきたいと思っています。提供者も受け取り手もこれで当然、当たり前ではなく、感謝し合える交換を。もっと喜んでもらうためにどうするかを考え、より深くその良さと喜びを味わうためにどう受け取るか。

世の中は自由だ、もっと自分らしく、もっと自分に素直に・・という文言が踊る昨今ですが、私は少し違和感を感じることがあります。昭和の人間だからでしょうか(笑)
確かに相手のことばかり考えすぎて自分を犠牲にし辛い思いをする行き過ぎた考えから脱するための大きな揺り戻しを狙う言葉だと思います。自分が楽しまなきゃ相手を楽しませることもできないし自分がワクワクしてなくては相手もワクワクさせることはできないでしょう。
それはその人の生き方によるかもしれません。場所を選べばなんだってできます。どのようにでも生きることができます。
認められなくてもいい、ひたすらにこれをやり切って死ぬんだというのも尊敬する素晴らしい生き方です。
なんでもっと自分が気持ちいいだけじゃダメなの? それもいいと思います。
ただ、私の場合は自分の大切な人が気持ちいいと思うことが私の気持ち良さになります。相手に合わせすぎず、自分の譲れない軸は持ちつつも何を駆使して喜んでもらうか。

日本人は狭いコミュニティーの中でいい時も悪い時も様々なことをシェアしながら生きてきました。その場所で長く続けていくためには顧客という相手とその周りまでも想像し喜んでもらわなければ続きません。歴史を振り返っても、御手洗にある石の燈籠の寄進や祭り・文化的な催しなどを外から来た遊女屋をはじめ商売人が多く出資していることからもわかります。
近江商人の言う「売り手良し、買い手良し、世間良し」の三方良しがまさにそれだと思います。

御手洗にある高燈籠 金子忠左衛門寄進

言いたいことは、商いを通じて売り手、買い手、世間の立場を行き来しながら感謝の授受ができれば、どこからも引っ張りだこだということです。
何をしても成功するでしょう。
どんな変化にも対応できるでしょう。
全てにおいて楽しく人生を送れるでしょう。

商いマインドを少しでも多く人と学び合い、その実践者が増えるならばもっと明るく楽しい社会になると思っています。
事業を目指す人だけでなく、大きな会社や組織に属する人も「自分良し、お客さん良し、会社良し、世間良し」はつくれます。もしそれを実践したとき会社はあなたを離せなくなりますが(笑)
しかしながら、思い込みや周りの環境の変化によっても主観や感情が動き、それぞれ良しの本質がずれることもあります。そうなるときは失敗します。

私自身はっきり言ってできていない部分が多いです。
だからこそ、アウトプットしながら自分を見つめ直し成長していきたいと思うのです。
私が狭い御手洗地区で仲間とともに実践してきたことを伝えつつ、御手洗の町で商いをつくってきた先人たちがやってきたことも学びつつ、新しい方向をみつめる時間にできればと考えています。

塾生募集中!
それでは、よーそろー。