次なる一手

皆さま、お久しぶりでございます。代表の井上です。
7月の西日本豪雨災害によりとびしま海道のいくつかの道が分断され、一時完全な離島状態になった豊町でしたが、関係者の皆様のおかげでまだ片側通行の場所が少しばかりあるものの通常通り通行できる道に戻っております。本当に頭が下がります。ありがとうございます。
ようやく広島と呉を結ぶ有料道路のクレアラインも復旧し、広島からのお客様も徐々に戻ってきつつある御手洗です。

御手洗のある豊町は呉市方面からくる宮原浄水場と竹原方面からくる瀬野川浄水場の2か所から給水しており、この災害で断水になった宮原浄水場を止め、瀬野川浄水場からの給水に切り替えたため、断水は起こりませんでした。元々水不足に悩む場所であったため、それがかえって良かったのかもしれません。(この災害で初めて知りました。)
それ以前は御手洗には昭和3年に造られた簡易水道の配水池もありました。(昭和49年まで)それ以前は本州から船で水道水を運んでいたこともあったようで、一組限定宿にしている新豊にも水を溜める大きなカメがありました。

電気も4.5時間ほどの停電で済み、比較的通常に近い生活がおくれていたように思います。
しかしながら、観光客は当然ながら激減し…ほとんど全ての予約もキャンセルに。。
雨や台風などでお客さんの足が遠のくのは今までも同じ。今回の大きさは比にならないのですが、これを機にやはり次なる一手を急ピッチで進めねばと決心しました。

現在シェアハウスにしている港町長屋染初。
4部屋のうちすでに2部屋は埋まり、先日もう一部屋を借りたいと内覧と打ち合わせを。まだあまり宣伝していないのですがおかげさまでほぼ埋まりました。(こちらのお話はまた改めて。)

 <みかんを積む農船に贈る大漁旗を染めていた元染物屋。染初(そめはつ)は昔の屋号。>

ここは元倉庫部分も合わせると床面積がなんと300㎡にもなる広さで一階を食品加工場にと考えておりました。
というのもお世話になっている御手洗の元総菜屋さんから頂いた業務用の冷蔵庫やオーブン、大きなガスレンジ、シンクなど厨房機器類がある程度揃っていること、この島に何十種類という柑橘や面白い価値ある農産物があること、そして何より天候などに左右されない商品が必要であるから。
今までよーそろとしてやってきた価値の創造、仕事づくりの為に更にやるべきチャレンジです。
一組限定宿新豊や1階のレストラン整備と同時進行していたため、なかなか時間取れませんでしたが今スピードを上げて進めています。

 <一昨日やっとこさ取り付けた大きな換気扇とフード>

具体的には…ここに柑橘の乾燥機を導入し、ドライフルーツを軸とした加工品をつくります!
これから本格的な柑橘収穫のシーズンを迎えます。
また新たな取り組みをスタートさせます。やったるで~!
お楽しみに~。